目次
仕事にやりがいがないと感じる人に読んでほしい
本書は税理士・シンガーソングライター・広告クリエイター・6社経営・年商数十億という肩書きをもつ究極のマルチプレイヤー鎌倉圭氏の著書である。
序盤では著者の生い立ちや経歴などを知ることができる。本編では、5つの基本を紹介している。
1.スピード
2.ノープライド
3.憑依させる
4.”モチベーション”はいらない
5.やらずに後悔するなら、やって後悔しろ
本書は誰でも実践できる普遍的な方法というよりも、著者が実践している内容の紹介だ。
合う方法があればビジネスライフに取り入れてみても良いかもしれない。
私は「モチベーションはいらない」という項目を読んで感動した。今まではモチベーションに左右されて仕事に取り組んでいたが、もはやその概念はなくなった。そうすると、それが心に溶け込み、仕事が嫌ではなくなってくるのだ。
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要点1:モチベーションはいらない
モチベーションはそんなかっこいいものなのだろうか?
モチベーションがないとダメ人間みたいに言われる雰囲気が社会に充満しているように思える。しかし、6社を経営している著者にはモチベーションと呼べるようなものは持ち合わせていない。
仕事に向かう気持ちを支えているのは”単なる習慣”だと著者は言う。
仕事は毎日やるべき習慣であり、「辛い」「悲しい」「嫌だ」という言葉で語るべきではない。仕事を好き嫌いで判別するのではなく「生理現象」くらいに思っていたほうがうまくいく。生きていくために息を吸う。それと同じように生きていくために仕事をする。
ただ、これがイノベーションにつながるかといったら否だと私は思う。自分のためにより高みを目指していく姿勢というよりも、今をノーマルに生きるための姿勢だ。仕事が嫌だなとおもったときは、これを思い出してみると良いかもしれない。
おそらく著者にとってのノーマルは私達にとっての高みなのだ。すでに高みにいる者が現状維持するための手段にすぎない。
要点2:データや顧客の声は「直接の答え」にはならない
プロジェクトの柱となるものを生み出す段階では、データから直接、答えを導くような使い方はしない。単なるマーケティングデータを集めてただけでは、最終的に想像力からのクリエイティブに勝てない。
発想や感性を大切にする人たちの、キラっとしたひらめきには勝てないと著者は言う。
たしかに、優秀なデザイナーやクリエイターがいればそうかもしれない。しかし、そうではない場合はマーケットインはとても重要なのではないだろうか。
私はファッション業界で、デザイナーが在籍する会社に努めているが、発想や感性によって生み出された商品がヒットする確率は極めて低い。
Amazonでは高評価
Amazonのレビューをみると非常に評価の高い本書。私には一般的なビジネスパーソンが参考にできる内容は少ないとように思えた。
しかし、経営者の方には参考になるかもしれない。
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