麻雀には様々な考え方と打ち方がある。
”科学する麻雀”という麻雀を統計学的に解析した麻雀本がベストセラーになってからは「デジタル麻雀」という言葉がますます主流になった。
デジタル麻雀とは、運や流れをアテにせず、長期的スパンでの勝率を最優先し、確率や統計的結論を考慮して打牌する打ち筋のことである。
たしかに、麻雀は短期的にみると運やツキに左右されがちなゲームだ。将棋は最善手を指し続ければ確実に勝利するが、麻雀は最善手を打ってもその局に勝利できるとは限らない。しかし、最善手をブレることなく打ち続けることが長期的スパンでの勝率があがっていくはずである。これがデジタル麻雀考え方だ。
押し引きの判断によって打牌が変わることがあるかもしれないが、流れやツキによって打牌を変えてはいけない。
たとえば、この局は対面がアガりまくっており調子が良いから対面のリーチには確実にオリるようにしようというような考え方はよくない。というのも、統計学的に、一時のツキは単なる偶然ということが数百万局のデータ集計でわかったからだ。
目次
最序盤の考え方
配牌の牌姿をみて一番最初に考える事。
・メンゼンでアガり目指す手か
・鳴いてアガりを目指す手か
ということだ。
たとえば以下の牌姿ではどのように考えるか?
<東一局 東家>
【Leerinの頭の中】
・親だからとりあえずアガって連チャンできればなんでも良い
・メンゼンでも鳴いてもアガれる可能性がある
・まずは数牌を大事にして、翻牌は残していこう
というようなことを配牌の瞬間に考えている。
次に考えることは何を切るか、どの牌が一番不必要か?ということ。
いらない牌はこの時点ではこんな感じ。
西→北→中→東→9m
まず、他家の風牌の考え方だが、基本的に鳴かれて一番嬉しい北を最後に切る。いらない字牌を切っている間に北家の北が重なって鳴いてくれれば、ツモ順が早まるからだ。
そして、共通で一番大事なのは自風牌だ。字牌を切っていく場合は一番最後に切る。なぜならば、自風牌は自分だけの翻牌かつ安全牌という大変優秀な牌だからだ。
だから、第一打は「西」ということになる。
<東二局 南家>
【Leerinの頭の中】
・配牌いいな
・メンゼンでリーチを目指せそうだ
・鳴くつもりないから翻牌最優先で切りたい
デジタル麻雀では字牌を絞ることは基本的にはしない。なぜなら、字牌を絞ることは、絞った自分と絞られた相手の2人の手が遅くなるだけであり、他の2人が得をしてしまうからだ。さらに、字牌を絞ってアガり牌になってから振り込んでしまうよりも、まだ鳴かれたほうがマシという理由がある。
よって、現時点でいらない牌はこんな感じ。
東→發→北
まず、最も危険で鳴かれたくないダブ東を真っ先に切っていきたい。親のときは翻牌でアガれさえすれば良いので、翻牌を大事にする場面は多いが子のときは違う。次に、今回の鳴くつもりがないので發を切る。そして最後に最も安全牌な北を切る。
だから、第一打は「東」ということになる。
<南三局 西家>
【Leerinの頭の中】
・配牌悪い
・鳴いてアガれたらいいな
・メンゼン無理やな
メンゼンではなく、鳴いてアガるべき牌姿だとハッキリ方針が決まる場合は、いらない牌の優先順位は変わる。しかしながら、鳴くということは安全牌が減り、振り込みやすくなるというリスクと戦うということ。
常にスピードと安全牌と打点の3つの要素を考える必要がある。基準を設けるならば、3つの要素のうち2つがあるならば鳴いていくべき手だ。
今回は鳴いてアガりたい手であるものの、いまいち決定打にかける牌姿なのだ。
スピード →鳴けるのが南ぐらいなので遅い
安全牌 →字牌がいっぱいあるので大丈夫そう
打点 →良くても南・ドラ1で2000点前後の手
当てはまるのが「安全牌」ぐらいしかない。なので、鳴いてアガりたいが、若干安全牌を握りながら打牌をして、他家の攻めがあったらすぐにオリれる準備をしておく必要がある。
いらない牌はこんな感じ。
1m→東
これが2つの要素がアテはまる手なら、東→1mになる。トイツだけでなくシュンツの可能性がある数牌のほうを取っておきたいところだ。
よって、第一打は「1m」になる。
Leerin式デジタル麻雀の最序盤
いかがだろうか?
Leerin式デジタル麻雀では配牌時にこのような考え方をする。この打ち方で天鳳や雀龍門、MJモバイルでの1位率は29〜33%ぐらいは確保できているので、もし何となく麻雀を打っている人がいたら参考にしてみてほしい。
今後、Leerinシステムを確立すべくデジタル麻雀を研究していきたい。