キレイな部屋で理想的な生活を送ってみたいと思ったことはないだろうか。上の写真は僕の部屋の一角である。
稀にそのような生活をしている人たちがいる。その人たちに共通して言えることは、圧倒的にモノが少ないということ。片づけが上手なのか、そもそもモノを買わないのかはわからない。
しかし、すでに自らの部屋について悩んでいる僕らにとって今重要なのは”どう片付けるか”であることは間違いない。
本書はそんな”片づけ”をバイブル化したベストセラー書籍だ。
ちなみに僕の部屋の一角というのは嘘である。
目次
著者「近藤麻理恵」について
片づけコンサルタントとして業界では有名人。
床が見えないゴミ部屋をホテルのスイートルームのように劇的に変える「片づけのプロ」として活躍。これまでの個人レッスンを通じて、のべ100万個以上のモノを「生徒さん」に捨ててもらった実績を持つ。
幼稚園年長から「ESSE」や「オレンジページ」等の主婦雑誌を愛読。掃除・片づけ・料理・裁縫などの家事をこよなく愛し、「花嫁修業」的な小学生時代を送る。
中学3年のとき、ベストセラー「捨てる!技術」を読んで開眼、本格的に片づけ研究を始める。
大学2年の時、コンサルティング業務を開始、「こんまり流ときめき整理収納法」を編み出す。「一度習えば、二度と散らからない」ことが評判となり、口コミだけで小客を広げ、卒業生のリバウンド率ゼロが話題に。
2011年、初めて書いた本「人生がときめく片づけの魔法」がミリオンセラーとなる。同書は現在、海外24カ国で刊行が決定。ニューヨーク・タイムズ紙から取材を受けるなど、海外のメディアからも注目を集めている。
片づけ「6つの法則」
片付けることを決意する
片づけにおいて一番大切なことは”決意”である。
決意なしで片づけを始めてもリバウンドの原因となりうる。そして、最も大切なのは”一気に短期に片づけを終わらせる”ことだ。
片づけを終わらせた先にあるものは、自分の価値観の再認識とやりたいことの明確化であると著者は言う。
理想の暮らしを考える
「どんなおうちで、どんな暮らしをしたいのか、理想の暮らしを考える」
とにかく、片づけにおいては理想の生活をイメージすることが大事だ。というのも、理想の生活をイメージでいないまま片づけをしてしまうと、それこそがリバウンドの原因になりうると著者は主張する。
なにより、このこんまり流の片づけは人生にとって大きな節目になる片づけである。だから、真剣に考える必要があるのだ。
まずは「捨てる」を終わらせる
いつまでも片づけができない人の特徴は、モノを捨てないで収納してしまうことだ。
モノを片づけるということは、あふれたモノを収納ボックスに詰め込むことではない。モノを把握できている状態で、本当に必要なモノを残して、収納し、定位置を決めていくことである。
「場所別」ではなく、「モノ別」に片づける
多くの人がやってしまいがちな「場所別・部屋別」の片づけ。これらが失敗してしまう原因は、結局、その部屋にあったものを別の部屋に移動するだけだったりするからだ。
モノ別に片づけることによって、そのカテゴリーのモノをいかに所持して、モノを大切にしていないか自認できる。
それを冷静に見つめることが片づけ成功の秘訣なのだ。
正しい順番で片づける
衣類→本類→書類→小物類→思い出品
著者が最も大切にしているのは「ときめき度」である。これは手に取ったとき、ときめくかときめかないかで捨てる捨てないの判断をしていく基準である。
上記の順番で片づける理由は、ときめき感度を徐々にあげていくことができるからだと著者は主張する。
たしかに、思い入れが強いモノほど捨てることを躊躇してしまう。そのことを考えると、著者の主張は正しいと言える。
ときめくかどうか、自分にたずねる
モノを捨てるときのポイントは必ず触ること。それも、しっかり両手で一つひとつのモノと対話するように触れることが鉄則だ。
触ったときに「キュン」とするものだけを残していくのだ。逆に、ときめかないものは「ありがとう」といってからお別れをすることが、モノを大切にする心が芽生えるきっかけになる。
実践してみた
私も本書を読んで片づけを実践してみたが、”ときめき感度”不足で、捨てきれないモノが多くあった。
僕が一番捨てれないモノは、結局使ってないけど買ったばかりのモノだ。どうしてもケチの精神が働いて、そのようなモノは特に捨てることができない。
著者が主張するように、モノを捨てることこそがモノを大切にすることであると、同時に勉強代だとおもって簡単に捨てることができたら、きっと僕の人生もときめくだろうと思い、本書を閉じた。
しかし、本書で人生が変わったという人も多く聞く。ぜひ、一度本書を手にとってみてはどうだろうか?