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上司について悩んでいる人は必見
ビジネスパーソンなら少なからず上司について悩んでいるだろう。私自身もこれまで様々なことで悩んできた。
・上司から期待されていることがよくわからない
・だいたいは把握しているつもりだけど、正確にと言われるとちょっと・・・
・言葉としては把握できているが、温度差はあるかも
このような悩みをスっと解決まで導いてくれるのが本書の見どころだ。
要するに、上司が一番期待しているのは、上司の期待を察して動くこと。しかし、これができていたら私たちは苦労していない。そもそも、上司が部下に期待していることを伝えていない。そして、上司の期待が伝わらなければ、損をするのは部下なのだ。
本書は、損をしないためのビジネスライフの助けになってくれる一冊である。
上司から期待されていることは、至ってシンプルだ。しかも比較的簡単なことが多い。だが、知らないと実践できない内容だ。
その内容を簡単に紹介していく。
実務教育出版
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シンプルな4つのビジネススキル
本書ではビジネスパーソンに必要な4つのスキルを各章で紹介している。
1.信頼され仕事を任されるようになるための「報連相」
2.ひとりのビジネスパーソンとして認められるための「大人力」
3.主体的な職業人として高く評価されるための「仕事術」
4.将来を期待される存在になるための「成長力」
たとえば、「報連相」では、上司がよく口にする「勝手にするな」と「そんなこといちいち聞くな」という矛盾をどのようにクリアするかが書かれている。これは新入社員や若手社員がよく当たる壁の一つだろう。
私も経験があるが、この壁にぶち当たったときのイライラ感は半端ない。
また、「成長力」では、仕事の範囲を広げることや目標を高く持つことの重要性を解いている。
このように、本当に必要な能力を非常にわかりやすく解説している。ビジネスパーソンなら一生使えるスキルに違いない。
要点1:結論から言ってほしい
ほとんどの人は、背景から入り結論を後回しにしがちだ。「結論を先に言ってほしい」と思っている上司自身もそのさらに上司に報告するときに、結論を後回しにしてしまっているのが現状だ。
上司は報告時に、
「結論から申しますと」
と話し始めるという単純なことで満足する。
魔法のような言葉だが、私も試してみた結果効果は絶大だ。上司には「○○くんは話し方がうまいな」などと言われるようになる。それに、提案も通しやすくなる。
こんな魔法の言葉があるなら早く知りたかったw
要点2:自分からリスクをとって勝負してほしい
ルールを破ることは大きなリスクだ。社会のルールや社内でのルールを守るのが大切なのは言うまでもない。しかし、ルールに縛られいてはチャレンジはできない。
ほとんどの人が見えないルールという縄で自分で自分をぐるぐる巻きにして動けなくしている。ルールに書かれていないことまで「やってはいけない」と解釈していてはビジネスというゲームに勝つことはできない。
つまり、適切なリスク管理をして、チャレンジできる環境を作ることが重要だと著者は言う。
新人社員・若手社員におすすめしたい一冊
もちろん、これらのことが理解できていない中堅以上の社員にも一読してほしい。
一定の活躍をしているビジネスパーソンであれば、おそらく自然と理解し、実践しているような内容だ。自身のためには読む必要はないかもしれない。しかし、後輩や部下に指導するために一読するのはありだろう。
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(参考書籍)