人事評価はとても大事なものだ。
働く側にしてみれば、会社が自分に何を求め、何をすれば評価されるのか、その基準をはっきり示されれば、目標や努力の方向性がつかめる。
評価する側にとっても、個々の成長を具体的に促すことで、業績も上がり、会社の発展につながり、評価者自身のメリットにもなる。
にも関わらず、多くの企業で評価基準が曖昧になっているのだ。
経済産業省の調べでは421万の企業のうち、具体的な評価基準を示している会社は、わずか1割程度だという。大多数の企業で明確な基準がないまま、「好き嫌い」も含めた上司の個人的な主観で、人事評価が行われているのが実情なのだ。
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昇格・昇進条件とは?
わたしが務めている会社でも人事評価は曖昧だ。明らかに一定の基準を満たしていない、もしくは満たしそうにない社員に昇格し役職がつくことも多々ある。
それ見る度に”人事評価”について考えさせられる。
実際、昇格には2つの方式がある。入学方式と卒業方式だ。
たとえば、主任に昇格するとしたら、その基準を満たしてから昇格するのが卒業方式。昇格してからレベルアップしてもらうのが入学方式である。
我が社では入学方式を採用している。しかし、問題は卒業見込みのない人たちを昇格させてしまうことなのだ。
このように人事評価についてはすごく悩まされている。そんなことをしているうちに、人事や自身の出世に興味がなくなっていくのだ。
人事評価って実はどこの企業も同じ
25年間300社以上の人生ドの設計・運用や採用・教育研修にたずさわなった人事コンサルティングの西尾太氏は、
日本を代表する大企業であっても、社員数名のベンチャー企業であっても、また、いかなる業界や職種であっても、「成長している元気のいい企業」の人事制度の根幹は、ほどんど同じ形をしている。
という。
つまり、これらの知識の有無が、私達の人生を大きく左右するということなのだ。
(参考書籍)