目次
この本を手に取ったきっかけ
僕が常に考えていることは「好きなことだけをして生きていきたい」ということだ。
もしかしたら、誰しもが考えたことのある理想かもしれない。大半の人はそんな理想的な考えは諦めるだろう。しかし、僕はこの理想を捨てきることができずに今も生きている。そして、絶対に叶えたい思っている。
先日、書店に行ったら、ふとこの本が目に入ってきたので購入した。タイトルがストレートでインパクトのあるものだった。しかし、1ヶ月ぐらいの間、読まずに家の机に置いたままだった。
著者であるメンタリストDaiGoさんの印象はあくまでテレビで活躍しているパフォーマーという印象だ。そんな人の心を弄ぶようなことができるほどのメンタリストが、良い本を執筆することができるのだろうか?という思いが拭いきれなかったのだ。
そんな思いが一変した出来事があった。
TokyoFMの番組で、脳科学者の茂木健一郎さんがパーソナリティを務める「Dream HEART」という番組がある。この番組は世界や日本で活躍する最前線の人と対談をするという番組だ。
その中でメンタリストDaiGoさんがゲストとして出演していた放送回をポッドキャストで聴いた。参考にURLを貼っておく。
http://www.tfm.co.jp/dreamheart/
その放送回を聴いてDaiGoさんについてわかったことがある。
彼のパフォーマンスは莫大な研究と知識に裏付けされた科学的な心理学である
ということだ。
本書によると、「科学とロジックで超常現象を再現する。それがメンタリズムです」との事だ。
その人物像を知ったからこそ、本書を読破することができた。
要点1:お金の使い方について
本書の序盤ではお金の使い方について考え方が示されている。
日本では「お金を使うこと=悪いこと」という意識が根付いてしまっているが、選択と集中で「好きなこと」には惜しまずお金を使うことが大切である。また、お金を使うときに「これは浪費。これは投資」と分けて考える癖をつけるだけでもお金の使い方は変わってくる。
また、ある程度の貯金は”自信”につながるが、本物の自信は身につかない。ここ一番というタイミングで、迷わずお金を投じ、特に20代・30代では貯金よりも経験、勤勉に投資することが重要になってくる。
というのも、「好きなことに投資→仕事につなげる(マネタイズ)→再投資」という無限ループにすることができるからだと著者は言う。
要点2:好きなことで得たお金の活かすルール
本書の良い点は、理想論や空論で終わらず、具体的な方法と科学的根拠を示している点だ。
1.物より経験を買う
2.価格<価値のあるもの使う
3.本に使う
4.自分より他人に使う
5.任せるチームを作るために使う
6.手間を減らし、時間を買うために使う
7.力が最大かする組み合わせに使う
このように、わかりやすいロジックを提示しながら、心理学や科学に基づいた理論を展開していく。
永久保存版とも言える名著
理想を現実にする方法が書かれた自己啓発本は本書だけだろう。
このようなベストセラーとなりうる良本には特徴がある。
たとえば、ベストセラーは誰でも簡単に読める内容と文章になっていることだ。誰でも理解できる内容でなければ本は売れない。さらに、量よりも質を重視している。短期間で必要な情報が得られるコストパフォーマンスを重視している。
第一線で活躍する著者には共通点がある。
・膨大な情報のインプットをしている点
・読書を大切にしている点
・タイムイズマネーを重要視している点
・好きをマネタイズする方法を常に考えている点
堀江貴文氏の本でもこのような特徴があった。
いずれにしてもぜひ本書は手にとってみてほしい。
PHP研究所
売り上げランキング: 5,022
(参考書籍)